鹿児島県統一模試・宮崎県統一模試・小学生学力コンクール【鹿児島県教育振興会】

ゆで卵

教育振興会の國澤です。

いきなりですが,下の写真は先日の私のお弁当に入れていたおかずの一品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…一見するとただのゆで卵ですが,実はこのゆで卵,ただのゆで卵ではございません。

なんと,この殻付きの状態ですでに塩味がついているのです!(ナ・ナンダッテー!?)

いわゆるコンビニなどで売っている「塩ゆで卵」なのですが,実はご家庭で簡単に作ることができます。

 

作り方はいたって簡単。ゆで卵を作って,熱いうちに溶けきれないくらいに塩を溶かした食塩水(中学1年で習う「飽和水溶液」の状態の食塩水)に入れておくだけ! これだけで24時間後にはコンビニで売っているのと同じような塩ゆで卵の出来上がりです。

(薄めの味付けがいい場合には12時間程度で取り出すといい感じに仕上がります。また,そのまま入れていると非常に塩辛くなるので,24時間を目安に取り出してください。)

 

なぜ殻つきのままなのに味がつくのか…これは浸透圧(高校で習うみたいですね)によって説明できます。ざっくり言うと,卵の殻には目に見えないような無数の穴が開いていて,ゆで卵を飽和状態の食塩水の中に入れておくと,食塩水の中の塩分がその穴を通って卵の中に入っていくので,殻付きなのに塩味がつくということなんです。

 

このゆで卵に味がつく仕組みを知ったとき,私はふと人が成長するということはこういうことなのではないかと思いました。

 

ゆで卵を人間とするならば,飽和食塩水のような濃い環境(鹿児島弁では「こいごいとした」といいます)の中に漬かることで色々なものを吸収し,文字通り「味のある」人になれるのかもしれません。

 

受験生の皆さんでいえば,今受験に挑んでいる中での不安や葛藤,勉強や進路,人間関係などの様々な悩みにあふれた今が,こいごいとした塩水なのでしょう。そんな中でたくさんのものを吸収していけば,きっと「味のある」人になれると思います。私たちも,そんな皆さんを応援したいと心から思います。

 

ただし,先ほども言いましたがゆで卵を長時間入れていると塩辛くなってしまいます。

こいごいとした環境の中で疲れてしまったときは,リラックスするのも忘れずに (^^♪

 

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