数楽 第3回「素数の力」
トハです。
学生時代,算数や数学に興味を持って,はまっていった当時を振り返りながら,会社で自身がブログを担当するときは,未来をになう次世代の皆さんの,算数や数学に興味を持つきっかけになるようなことを書けたらいいなと思います。
第3回は「素数の力」です。
みなさんは素数をご存じですか?
素数を正式に習うのは中学1年生,小学5年生では「素数」という言葉は使いませんが,素数につながる大切な考え方を学びます。
素数とは,「2,3,5,7,11,…」のように,1とその数自身でしか割り切れない数のことです。
実は,この素数が、みなさんが毎日使っているインターネットの安全を守る「鍵」として大活躍しています。
皆さんがネットでゲームをしたり,買い物をしたりするとき,パスワードやクレジットカードの情報が他の人に見られないように「暗号」という技術で守られていて,その暗号の仕組みに素数が使われています。
じゃあ,素数のどんな性質が暗号に使われているのか? すごーく簡単に説明すると…
〇「素数同士をかけ算する」のは簡単
(例:17×23=391はすぐに計算できます。)
〇「かけ算された数を,元の素数に分解する(素因数分解といいます)」のは超大変!
(例:「391は何と何の素数をかけたものでしょう?」と聞かれると,見つけるのに時間がかかります。)
実際の暗号では,かなり大きな素数を使います。コンピュータにとっても,巨大な数の素因数分解は非常に時間がかかるため,悪い人が情報を盗もうとしても,その「計算の難しさ」が壁となり、中身を簡単には見られないようになっているわけです。
何の役に立つのかイメージができると勉強のやる気もあがりますよね( ^)o(^ )
世界のあちこちに隠された面白い法則や,社会を支えるすごい技術を調べたら,数学の道に通ずるのかもしれません。
それでは,また次回!さよなら,さよなら♪